施設で暮らすのが辛い児童がいる事実
集団生活に馴染めない子は、施設での生活に向かない
大人にも子どもにも、集団生活が苦手な性格の人はいます。その子が施設で生活していたら、毎日が「しんどい」はずです。
聞いた話ですが、施設で暮らす子が、施設から出るために、自分で里親制度を調べて、里子となることを希望したというのです。
その子は当時中学生で、集団生活が苦手なタイプだったのでしょう、学校ではクラスメイトに気を使い、帰ってからは施設で暮らす仲間に気を遣うのでは、気が休まる時間が全くなかったそうです。いつも同世代の子と過ごすことから逃れられない状況が、苦痛だったそうです。そのために自分でインターネットで里親制度を調べ、施設の職員に里親を探して欲しいとお願いしたそうです。
そして中学生のときに里親のところに行き、高校卒業をもって、その里親のもとを離れ、一人暮らしをしたそうです。高校卒業の時期といえば、養育の措置が解除される年齢です。措置延長すれば、その家から大学にも通う選択もあったはずで、それを選ばなかった理由が何だったのかは、私には知る由もありません。
このような子は、一定数はいるはずです。安らぎの場がないことは、確かに苦痛だと思います。施設での生活が出来る子と、苦手な子がいるのは事実ですから、このような子は、早く家庭に迎え入れてあげるべきだと思います。自分から里子を申し出るなんて、切なすぎます。大人から手が差し伸べられるべきです。近くで見守る施設や児童相談所の職員は、その気持ちを見抜いてあげて、適切な生活環境を与える努力をして欲しいと、切に願います。
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